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言葉の脅威

心ない言葉は、こんなにも人の心を
深くて苦しい思いに引きずり込むものなのか―

妊娠がわかってから、2回目の検診で
私は凍りついた。


自宅や職場からも通いやすい総合病院の産婦人科に
通うことを決め、初診の日、夫とともに病院の待合室で
スポーツ新聞をみながら自分の番がくるのを待っていた。

前の日は阪神が試合に勝って、夫との会話も
はずんでいた。

妊娠が発覚して不安だった気持ちも、
前回の検診でエコー写真を渡され、
実際に小さな命の存在を目の当たりにすることで、
前向きなものへと変わっていった。

不安もあるけど、うっすらとした楽しみ。。
実感は沸かないけど、お腹の中に命があるんだ。。

待合室を見回すと、少子化、少子化とちまたで
騒がれているのが嘘みたいに妊婦で混雑している。

待つこと2時間、やっと名前を呼ばれた。

産婦人科検診といっても、4ヶ月までは
婦人科扱いなので、夫は一緒に同席することは
できないので、1人で診察室へ。

内診を受けてから、医者の前に座る。


唐突に、
「流産してるかもしれないね」
と言われた。

「え」

血の気がサーと引いていくのを感じ、
頭の中が真っ白になった。

医者の説明は続く。

「いやね、エコーに写ってる受精卵の形が長方形でしょ。
それって奇形なんだよね。来週あたり流れちゃうかも
しれないから覚悟しておいてね。流産っていうのは、
全然珍しいことじゃないんだよ。10人に2人は流産する
んだから。じゃぁ来週まで様子を見ようね。」

「え」

流産しないためには私はどうすればいいんですか?
流産してるかもしれないから覚悟しとけって、ちょっと
あまりに無神経な言い方なんじゃないですか?
流産してない可能性はどのくらいあるんですか?

頭の中で言いたいことがグルグル回るのだが、
言葉が出てこない。

そのまま診察室を後にする。

待合室で待っていた夫の顔をまともに見ることができない。
涙で目が潤んで、待合室にごった返すお腹の大きな妊婦さん達が
ぐにゃりと見えた。

とにかくここで泣くわけにはいかない。
急ぎ足というより半ば走って病院を出た。

駐車場までの道で、せきを切ったように嗚咽がもれた。
泣きじゃくりながら夫に説明をした。

夫は一言、言った。

「祈ろう」








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ぴょんきち

Author:ぴょんきち
未就学児2人を子育て中です。うっかりものの母ですが、自分も子供と一緒に成長していきたいな、としみじみ思う今日この頃です♪一度きりの人生、楽しまないとソンソンソン♪だな、と。

新聞奨学生をしながら葛藤していた大学時代の痛すぎる(笑)過去日記もひっそり公開中。

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